2011-04-05

2011-04-04

  1. そんな私のいたらなさも、祖父は笑って受け入れてくれるに違いないのだが。
  2. 亡くなる前あたりになって、祖父がどれだけ自分にとって大切な存在だったかという事にやっと気づいた。不孝なことだ。
  3. 考える事と語る事しかできない私は、私の生を生きるしかない。ただ、祖父の寡黙な生き方が、ひとつの拠り所になっている事は間違いない。
  4. 祖父は自分の苦しみを語らない人だった。出征も、仕事で患ったじん肺の事も、何もかも飲み込んだまま亡くなった。もしかしたら、単に語る言葉を持ち得なかったのかもしれないが。
  5. どんな生であっても、どんな悲喜劇があろうとも、日々を生きる、ことしかできないのだ。
  6. 同じ事を、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を読んだ時に思った。@vocalise007: 日々の営みをひたむきに全うすることも、人を強くする。それは、今ある困難を忘れることとは違う、逃避じゃないんだな、と思った。

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