2007-12-24

日本茶と茶こし

日本茶のおいしさって、多少のにごりの中にある気がする。
茶こしを使ってきっちり濾してしまうと、なんだか味がしゃらっとしすぎて物足りない。というかはっきりと不満。
どこかのお茶屋さんが、「(急須の中で)茶葉をぎゅっと押しつける」過程がないと味が出ない、といっていたのを読んだけど、まさにその通り。
急須の内部にある茶こしでこしきれない茶葉があって、それが湯飲みの底に沈んでいるようなお茶の方が、私にはおいしいと感じる。

紅茶の場合はざらつきを防ぐために目の細かい茶こしできちんと濾すこと、渋みが出るので茶葉に圧をかけずに抽出するティーポットを選ぶこと、というのはほとんどセオリーになっている。
中国茶は茶葉を裁断しないのが基本。なので、茶こしを使わなくてもあまり茶器に茶葉が入らない。それでも気になる人は茶こしを使う、という感じ。好みで選ぶ。

同じ木の葉っぱを使って作る飲み物への感覚が、これほどそれぞれに違ってくるのは本当に不思議だ。だからお茶飲みはやめられない。

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