2009-08-01

源氏物語のテキスト

 
以前、院の頃に与謝野晶子源氏を通読したことがある。
(今は随分ラブリーな表紙になっちゃってますが、前の切り絵風のバージョンで)

言葉遣いが典雅で、とても雰囲気があるんだけど、いかんせん人物名がその時点での役職名で書いてあるので、この巻での左大臣は「誰」なのか、という把握ができなくて結構混乱した。

その後、原文を読んでみようと思い立ち、北村季吟『湖月抄』(江戸時代の注釈書)を「雨夜の品定め」で挫折。(あんなつまんない場面を名文とか言う人の気が知れない。)

◆      ◆      ◆


今回は「きちんとした現代語訳」を読もうと思い立ち、いろいろ検索して決めたのがこれ↓。
玉上 琢弥『 源氏物語―付現代語訳(角川ソフィア文庫) 』

現代語訳だけ読めればいいかと思ったんだけど、訳注が原文の方についているので原文に目を通しているうちに、主に原文を読んで訳で補完する、という読み方に。
(だから恐ろしく進みが遅い。)

さらっと読めるところもあるけど(主にA系)、発言者を勘違いしたり、誤読したりするところも多い。
でも自己満足的ではあっても、やはり極力書かれたものに近いテキストを読むのが楽しい気がする。

この玉上琢弥氏のバージョンは、学術書として出された注釈書の簡易版なので、脚注以外にもいろいろおまけがついていてとても助かる。
巻ごとの(←ここポイント高い)人物相関図や、年表、引用漢文の白文、内裏図、京都図などなど。

カルチャースクールの源氏講座の教科書に指定されたりするらしいのもうなづける。
これが文庫で手軽に手にはいるなんて、ありがたい限りだ。

◆      ◆      ◆

ゆっくりではあっても今回は楽しんで読んでるので、きっと須磨帰りはないはず。
しかし、「夢の浮き橋」までたどり着くのはいつのことやら。
 

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