2005-07-27

ぜっっったい見に行く!!!

「ジョン・ウー監督の三国志映画、主演に渡辺謙を起用。」っですって?!
思わず鳥肌が立った。曹操役だなんて、なんて素晴らしいキャスティングだろう。「独眼竜政宗」以来の渡辺健ファンとしては、これは決して見逃してはならない。

この映画は長い長い三国志の中から、特に「赤壁の戦い」を中心に制作されるらしい。「演義」にでのイメージに従うなら、曹操はやはり敵役だ。特に前半の山場の一つである赤壁では劉備が初めて曹操に勝利をあげる場面でもあり、いわば敗戦の将の役であるからこそ、異例の日本人主演起用がなされた、って事もあるだろう。

しかし、ポイントなのはこれが惨めな敗戦ではないということ。関羽との義があればこそ、ここでの曹操は逃げ延びることが出来たのだから。
私の大好きな北斎の肉筆画に「赤壁の曹操」を描いたものがある。月夜に小さい船で一人落ち延びていく曹操は、櫓を垂直に構えてぴしりと立ち、落ち来た方を見つめる目線には威厳を感じる。まさか、この絵が映画の中で再現されるとは思わないが、構図といい、雰囲気といい健さんが演じるにぴったりの場面であることは間違いない。

チョウ・ユンファ、トニー・レオンなどの名前も候補に挙がっているようだが、渡辺健の演義は居並ぶ中国人スターの中で必ず観客を魅了してくれるだろう。完成、そして公開が今から楽しみでならない。